エビデンスで教育を考えた

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自分のやっていることがしょうもないと思っているあなたへ。

 

「くだらないことなんてない」

 

この1文から始まる本に出会いました。

 

 

僕はミドリムシで世界を救うことに決めた。 (小学館新書)

僕はミドリムシで世界を救うことに決めた。 (小学館新書)

 

 

 

 もともとは堀江さんの「本音で生きる」という本でミドリムシに関しての言及があったのがきっかけ。金がない!って人に対して「ミドリムシですら上場できるんだから、なんだってできるよ」という話が印象に残ってたんですよね。

 

 著者の出雲さんはもともとバングラデシュの貧困を救うために、農作物の代わりに何かドラゴンボールの仙豆のような代替栄養を探していたところミドリムシに出会いました。しかし肝心のミドリムシには「培養して増やす技術が20年も見つかっていない」という大きな壁があったのです。そのほか様々な分野の天才との出会いや、脱サラと資金繰りの苦悩までを隠さず綴った情熱あふれる本でした。

 

 今は周知の通り日本の基礎研究は危機的状況です。出雲さんがミドリムシに目をつけたときにも、ミドリムシの研究は中止になっていたそうです。今後も資金不足のために中止になる基礎研究は増えると思われるので、起業家の方が日本の基礎研究を安く買い取って事業化していくという流れは今後流行っていくのではないでしょうか。逆に基礎研究者は、社会をもっとよく見て、自分の研究が世界のどこに価値があるのかを見ていったり、投資家とのコネクションを作ったりなんかが必要になってくることなんだと思います。