エビデンスで教育を考えた

数学教育に関する論文や本を紹介します。

あなたの大学の成績はすでに決まっている!?大学生の成績と退学率を予測する2大因子とは?

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  入学前からハラハラドキドキしていた。

「凄そうな人ばかりだったらどうしよう・・・」

 

なんていう初々しい感じもなくなってきましたね。私も大学に入学した4月は「友達できるかな?」なんて不安でした。

 

 そんな話はさておき、今日は

 

「大学の成績は予測できるか?その因子はなんなのか?」という話。

 

逆にこれを知れれば、その後の成績も保証されるはず。悩める大学生向けの記事です。

 

 

で、結論から言うと、結構できるようです。

 

 

 今回紹介する調査は1984年から2000年までに出版された109本の論文をメタ分析したもの。ちなみにメタ分析というのは、ざっくり言うと論文の論文。出版された論文から怪しいものを排除していくので、信頼度は高くなります。その上で、大学のGPAと持続性に本当に相関のあるものを選んだんですね。各主要構築物(成果、学問目標、制度的コミットメント、社会的関与、学術的自己効力感、一般的自己概念、学術関連スキル、財政的支援、制度規模、制度選択性などの文脈的影響)はこんなもん。

 

 

 

 で、結果はというと

 

 

 

・学術的な自己効力感は、GPAの最も良いPSF予測因子であり、推定運用有効性は.378、真のスコア相関は.496です。しかし、保持基準で得られた結果とは異なり、ここでは達成動機が2番目に高い予測値であった。

 

・財政支援、学問目標、学術関連スキル、社会参加もGPAに影響を与えることが判明した(妥当性についてはそれぞれ0.195、.155、.129、.124、.201、.179、。

 

という感じ。3位以下にずいぶん差をつけた感じ。

 

 

 

 学術的な自己効力感というのは、英語だとacademic self-efficacyとも呼ばれ、これまたざっくり言うと「学力に対する自信」のことです。達成動機は成功を達成するためのモチベーションのこと。内在動機とも似ている概念ですが、この辺はまた次回以降のお話にします。

 

 

 それにしても、大学は基本、放置プレーだったんで、なんの力を伸ばせばいいのかも知っておきたかったですねー。いま思うと。